chapter1 邂逅

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眩いのか、はたまた暗いのか、どちらとも言えない空間の中に彼は浮かんでいた。 ここは何処なのか?今まで自分は何をしていたのか?彼は思い出せなかった。 ふと背後から視線を感じたので振り向くとそこには小さな紅い綺麗な金色の髪の女の子が立っていた。 しかし顔は悲しげにずっと彼を見ていた。 彼はどうしていいか分からずに無言でいると不意に ーーごめんなさいーー と女の子は呟いた。 ーー何故謝る?ーー 彼は問いかけるが女の子はただ悲しげな表情のまま立ち尽くしている。 彼は無意識のうちに女の子へ近づきその頭を優しくそっと撫でた。 ーーそんな顔しないでーー だが優しくする度に女の子は悲しそうな顔をして ーーごめんなさい・・・ーー と呟いた。 すると突然周囲から黒い霧のようなモノが現れ瞬く間に二人を飲み込んで行く。 彼は必死に女の子の下へ近づこうとするも思うように動かない。そして黒い霧が頭まで来た時、何者かの思考が流れ込んで来た。 コロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセ サァ・・・アソビマショウ? タノシイタノシイオ人形アソビ?・・・ソレトモ鬼ゴッコ?カクレンボ?ソレトモ・・・
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