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「そういうのは
『恋』って言うんだよ?」
私が話し終わるのと同時に、
さっきまで真剣な顔をしていた夏海が
ニヤつきながら言う。
当惑して
咄嗟に言葉が出ない私。
「そっかそっか。
美嘉が最近変だったのは
恋をしてたからだったのか〜」
明るい声で
独り言のように呟いてから、
「まぁ、私も
不良に絡まれたのを
わざわざお金払って
助けてくれたっていうのを聞くと、
もし変な人だったらそんなことしないと思うよ?」
と、続ける夏海。
そして、
「でもさぁ
1つ引っ掛かるんだけど、
その蜷川ていう人、
『なんでそんなに
私のことを気遣うんですか?』
っていう美嘉の質問を無視したんでしょ?
よく分かんない。」
まさに核心を突いた発言をした。
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