初雪

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"っ!" 自分の行動にハッとし、 おもわず蜷川さんの顔を見上げる。 蜷川さんは 一瞬驚いた顔をしたけれど それはすぐに微笑みへと変わり、 私を見つめたまま ポケットの中で "ギュッ"と強く握り返してくれた。 一面真っ白に 染まってしまった街。 新たな一歩を踏み出した 私の胸元で、 銀色のクマが 小さく揺れた。 ー 完結 ー
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