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「あなたの悩んでいる事はホントに単純なもの…。」
僕を更に追い込むような発言内容に、思わず冷や汗をかいてしまう。
「(コイツ…僕の心を読んだ…!?)」
はやる気持ちもあるが、ここは冷静に受け答えをしようと表情に感情が表れるのだけは何とか阻止する事に成功する。
そして僕は普段通りのトーンで会話に答える。
「ひ、人の思考を勝手に探った事についての説明をしてくれ。」
この問いに少女は楽しそうにアホ毛を揺らす。
「感情表し機かソレは。」
「科学的にいえば読心術。魔術的にいえば思考提示(デリタリャ)を使っただけ。…あと!これは感情表し機なんかじゃない。」
と、大きな制服から少しだけ出てる指を使って自分のアホ毛を示す少女。
というか…で…でりたりゃ?
最初の読心術までは頭がついていったが、後半の魔術なんたらまでは追い付かなかった。
「な、なぁ…でりたりゃって何だ?」
「魔導書24Pにのっている基本中の基本。」
ここら辺で僕は彼女が完璧に痛い奴だと結論付けました。
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