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「えっと…中2病の方ですか?」
ドストレートに頭に浮かんだワードを口にする僕。
だって、どうせ読心術を使われて分かってしまうわけだし。
「違うもん!私は科学者!そして、その対極に位置するオカルト…つまりは魔術の知識を得た、超人なのだ!」
何だか自信満々な笑みと共に、ビシッと僕に向けて人差し指を突き立てる痛い少女。
「おいおい…最近の痛い奴は多種多様なキャラ設定を、ごちゃ混ぜにしてるのか?理解が追い付かん。」
言って突き立てられた少女の指を手を使って払いのける。
「ぶぅ…キャラ設定なんかじゃないもん!私は科学者としての何でも調べたいという好奇心にのせられて、魔術の勉強をしていただけなの。中2病みたいに扱わないでよ。」
「…自覚が有るのか無いのかは知らないけど、お前はドップリ中2病にかかってるぞ。」
僕の発言に、なっ…!?と大袈裟な(彼女からしたら真面目なんだろうが…)反応で、その場から勢いよく立ち上がる痛い少女。
何だか痛い少女っていうのも面倒くさいな。
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