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「私は優秀な科学者でもあり、魔術師でもある世界征服に最も近い存在!その名も…!」
「星宮 真優(ほしみや まゆ)ね。ホラ、もう座って良いぞ。」
「ふえぇっ!?な、何で私の名前を…ってムギャ…!」
コイツは最後の決め台詞として自分の名前を言いたかったらしく、決めのポーズは片足立ちだった様だ。
でも僕が聞く前にコイツの名前を言ってしまったからコイツは驚いてバランスを崩してしまう。
咄嗟に出した腕で彼女の体を支える。
僕のせいでケガをさせた…なんて居心地わるいからな。
…いや、そもそもアソコに立った時点で何が起きたってコイツの自己責任だろ。
「取り敢えず、お前は黙って座ってろ。」
「な、何だか下半身がスースーした…もしかして君も魔じゅ「座れ。」
いつまでたっても、ウダウダいって座らない痛い少女に少し強めに言って聞かす。
「座ったから、質問して良い?」
「口で説明するのは面倒だ。さっきみたいに読心術でも何でも使って勝手に読み取ってくれ。」
言った後に春特有の生暖かい風を伴って、鉄の塊がレールを通って駅を通過する。
ここに止まらなかったということは特急か。
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