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「お、嬉しそう。ようやっと俺の魅力に気づいたか。バレンタイン楽しみにしてるよ」
すっかりと存在を忘れていた神崎さんがにっこりと笑って意味不明なことを言っている。
「……神崎さんにはあげませんよ」
「なんで?」
目を丸くした神崎さん。
どうして驚けるのか、こっちの方が驚きですよ。
「だって、わたし、他に好きな人がいるし」
「あぁ、朝比奈社長ね」
白けた顔でさらっと言われて、二の句が継げなかった。
だって、だって、わたしが朝比奈社長ラブなことはやっちゃんしか知らないはずなのに。
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