第2話 お姉ちゃんとわたし

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 おうちに帰り、むぎゅっとクッションを抱きしめソファに寝転がった。  リビングをどんと占拠する大きめのソファはわたしの定位置。  人ふたりが寝転がれる深さがあって、長さは足を延ばしてもまだ余る。  布地の肌触りも気持ちよくて、テレビを見ながらここで寝ちゃうのが最高の幸せ。  お夕飯も食べて、お風呂も済ませて、ホットチョコを飲みながらソファでごろごろしていたら、ガチャッと玄関の扉が開く音がした。  そのまままっすぐ、リビングに向かってくる足音。  そうして扉が開いてお姉ちゃんが顔を出した。
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