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奥から戻ってきたピザまんと肉まんは、店の掃除をしている二人の女の子を発見した。
「彼女らも、ここの店員ですか?」
「うん、ちょうど良いから紹介してあげるよ。そこの二人ー、ちょっと来てー!」
肉まんが声を掛けると、それぞれ「はいよっ」「はい」と答えてこちらに駆け寄ってきた。
(その内の一人は、モップを持ったままいそいそと駆け寄ってきた)
「肉まんさん、こちらの方は?」
「こっちは昨日あんちゃんが話してた留学生のピエールくん。《コンビニYUKAWA》の新ピザまんだよ」
「初めまして、ピエ……ゴホン、ピザまんです」
「ほうほう、ピザまんくんかあ」
「そうそう、ピザまんくんだよ。で、こっちは掃除担当の挟間カノンちゃんと錦織結ちゃん。二人共、自己紹介してねー」
「了解っ、ボクは挟間カノン。通称サンドイッチ!まあ何となく名字で推測つくっしょ?
こっちの結ちゃんとは幼なじみなんだ。今日から宜しくね」
「は、はい」
元気ハツラツ、爽やかな運動部員を彷彿とさせる彼女は青を基調としたオーバーオールに真っ白の半袖Tシャツ、赤と青の縞模様の帽子を被っていた。
「それよりさ、そのエプロン着たんだ君」
「え、えぇ…まあ」
「勇気あんね!ピザまんくん」
「……アリガトウゴザイマス、」
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