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「もー落ち着いてよサトリちゃん!あ、結ちゃんはあんまん先輩と肉まんちゃんを呼んできて」
「分かりました」
とたとたと小走りで倉庫へ向かったおにぎりを見送る。
その後、男性客の胸ぐらを掴んだ女性客がピザまんに向かってしきりに頭を下げた。
「ごごごごめんなさいっ!!初対面であんなこと言った挙げ句目の前であんな醜態さらして…ホントすいませんでしたっ」
「い、いえいえ!俺は全然平気ですから」
「ついいつもの癖が出ちゃって…ホントごめんねっ?」
「は、はい!(アレが癖なの!?)」
「何だ何だ…ってまたお前かよサトリ」
「だだだだって久しぶりに来たら全然知らない子がレジにいるんだもん…」
―要するに俺は最初から怖がられてたのか…
「悪ィな、ウチの妹がよ」と言ってお金を払う男性客におつりを渡しながら軽いショックを受けるピザまん。
後から訪れたあんまんと肉まんが、このビビりな女性客にピザまんはイタリアから来た留学生で、新人店員だということを教えた。
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