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それより、腑に落ちなかった。
何が理由でこの2人は、あたしに構ってくれてるのか。
『味方』
そんな安心感が、冷えたあたしの体を包み込んだ。
警察は『敵』、2人は『味方』
あたしは『犯罪者』
自分が常識はずれに変わってく。常識の基盤から足を踏み外してしまう。
「助けてくれるの……?
犯罪者のあたしを、助けてくれる、の……?」
生まれたての子羊のように震え、青いヘルメットのナオさんと黒いヘルメットのテツロウさんを交互に見た。
鼻に血の匂いがツンと漂い、危うくパニックに陥りそうになる。
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