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てっきり燃え尽きたと思った浴衣と下駄は、湿度が高いせいか、あんま上手く燃えてなくて。
それでも、あたしの二階の部屋から水色バケツにくんできた水をかけると、
炭と化した布と木と新聞紙が、そこにあった。
それらをゴミ袋につめ、縛り、別のゴミ捨て場までバイクに乗せてもらい、
無作為に選んだ生ゴミ入りのゴミ袋1つと炭入り袋をすり替えた。
再びアパートに戻り、今度はアパート側のゴミ捨て場にすり替えた生ゴミを捨てる。
燃やしたゴミを自分の住むアパート近くのゴミ捨て場に置かない方がいい、という、
あたしとナオさんの単純な心理。
流れ作業終了。
「ルコちゃん、あと買うもの買わなきゃ」
「う、ん……」
アパート近くのゴミ捨て場の前で、疲れはててるあたし達は口で息を吐いていた。
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