天の川

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。。。。。 1時間後。 あたし達を乗せたバイクは、目映い信号と車の光が飛び込んでくる道路を渡り、 大きなホームセンターの駐車場入口に、ゆるゆるタイヤを滑らせた。 バイクを自販機の近くに止め、バイクから降りたナオさんは唇を緩く結び、 後ろでちょこっと座るあたしに、「降りたら、ヘルメット取っていいよ」と言った。 言われてヘルメットを両手で持ち上げようとはするけれど、肘から下がびっくんびっくん震えて。 いけない。 不自然に振る舞っちゃうと、周囲の人達に怪しまれる。 今この瞬間1秒1秒が、誰かが挙動不審なあたしを記憶の片隅に刻まれると思うと。 背筋に冷水を注がれるような、寒気。 不安で押し潰されそう……。 「行ける?」 ハの字に眉を下げたナオさんが首をかしげ、持ち上げたヘルメットで上半分隠れたあたしの顔を覗いた。
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