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あたし。
ナオ君。
テツローさん。
3人が駐車場の脇に集まり、そこにはこれとないはりつめた空気。
名前しか知らない2人に、あたしは頼った。
こんなの、許されるはずもない。
犯罪者は、ちゃんと自首して罪を償うべきだ、と、学生時代テストの意見文で書いたことがあった。
だけど。
無理だよ……。
やっぱり捕まるのは怖い。
警察、牢屋、裁判。
幼いころから由緒正しいと思ってきたそれらが、怖い。
「女、お前の名前がルコか?」
沈黙の中、指揮を取ってくれてるのは、テツローさん。
あたしは口を半開きで、こくこくと頷いた。
「ルコ。お前にも死体遺棄させる。
俺はナオと違って優しくねえ。
罪人のお前に情けはいらねえと思ってっから」
そうだ。
迷ったり、不安してる場合じゃない。
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