天の川

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ホームセンターの駐車場を出て、一本道の道路を使って例の場所に向かう。 例の場所、あたしがストーカーを殺した場所。 テツローさんが既にワゴン車に死体を隠しているらしく、そこに行くことになった。 あたしはナオ君に乗せてもらうのは、暗黙の了解だった。 過ちを犯してから、1時間は経った。とテツローさんは出発する前に行った。 でもあたしには、もっともっと長く感じた。 悪夢ならいーのに。 目が覚めたら7月8日ならいーのに。 ストーカーの細まった目も、ナイフの先端も、全部全部、まぶたの残像に残ってる。 七夕にしては運がよく、渋滞に絡まることなく順調に進むバイク。 道路のカーブを曲がるたび、バイクは右や左に傾き、落っこちそうになって怖い。 前で黒いバイクを運転してるのは、あたし達を牛耳るテツローさん。 黒いヘルメットを、また被っている。 後ろに続いて運転するナオ君は灰色のパーカーを被り、あたしは恐縮なことに青いヘルメットを借りてる。 ナオ君が少し速度を上げたから、あたしはぎゅっと歯をくいしばった。 暗い中、曲がり道をカーブするたびバイクに振り落とされそうになる。 そうならないよう、ナオ君の胴体に必死にしがみついた。
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