天の川

66/68
1687人が本棚に入れています
本棚に追加
/338ページ
「へ…………え?」 ルーム……… シェア? ナオ君とテツローさんと、ルームシェア? 「何で……」 「だってもうあのアパート辺り住めないでしょ? 少しでも離れたほうがいいし、3人なら今後の作戦立てやすいし、それにさ」 屈託ない笑みで、ナオ君は続けた。 「俺達といれば、安全だし」 安全………。 “永遠不安な人生” あたしの人生は絶望的だった。 でも、この人達となら。 僅かな希望が見えた気がした。 「でも、もし死体が警察に見つかったら、2人に迷惑かかるし……」 「今更何言ってんの、ルコちゃん!! 俺達は好きでやったことなんだし!!気に病まないで」 「“俺達”って、おいナオ。 勝手に俺含めてんじゃねーよ」 テツローさんが眉間にシワを寄せて、ナオ君の頭を拳で殴った。
/338ページ

最初のコメントを投稿しよう!