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太陽な君に君がなり始めた
小学五年生
私は転校することになった
ただ今の家をリフォームするだけで
またいつかは戻る
転校初日
教室に入るとたくさんの声があって
そこに君もいた
「小川莉奈です」
声は震えた
初めての転校だった
数日過ぎても
君とはなかなか喋らなかった
授業中
「おい!西垣!小川さんのことみてんちゃうぞ」
と、先生にわらいながら言われる君
西垣亮
君の名前。
-興味ないや-
そう
私は君のことを初めはなんとも思っていたなかった
思い始めたのは
君が変わった二学期
髪は茶色
ワックスをつけだして
プーマのオレンジのラインが入ったジャージを着て
目立つようになった
ずいぶんとかっこよくなった
他の女子さえ
「西垣かっこよくなったくない!?」
そう言っていた
隣の席になると
とても嬉しくてたまらなかった
君と話すことに必死で
今日話せた!
それだけで喜んでいた
消ゴムが落ちると拾ってくれたり
牛乳のフタが飛んで毎回笑って取ってくれたり
とても楽しい話をしてくれたり
私は君を好きになっていきました。
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