私は…

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私の名前は柚木実愛 ユズキ ミア。 みんなには、得意な事があるだろう。 でも、ウチには得意な事がない。 不器用で、頭も悪く、運動音痴、音楽も苦手。 どんなに努力してもなおらない…。 だから私は友達がいない…。 親はこんな私を諦めている。 でも、私はこんなに不幸な私でも諦めないで生きようとした。 負けたくないから…。 二学期になった。 席替えをする。 みんなはワクワクしてるけどウチはいつも通り変わらない。 席替えをしても友達はできないから。 となりの席は立花優 タチバナ ユウ。 とても元気で明るく、私と違って男にも女にも人気な男の子。 だから私への女達の視線がツライ…。 「俺、優。実愛だよな?今日からよろしくな。」 「うん…。」 数学の授業 私はいつも通り全然わからない。 「実愛もわからんの?難しいよなー、この問題。」 「そうだよね。」 私は人と話すのが苦手だ。あんまり人と話した事がないし。だからいつもノリが悪いって言われる…。 それから先生に教えてもらい、授業が終わった。 放課 私はいつも暇つぶしとして、窓の外を見ている。 春だから桜が咲いていた。 「実愛っていつも外見てるよな、おっ、桜が咲いてんじゃん。キレイだなー。たまにはさ、一緒にしゃべんない?一人なんてつまらないっしょ?」 「でも…」 「いいから来いって。」 優に連れてかれたら、沢山の人としゃべる事になった。 私は今日初めて沢山の人としゃべった。 私はとても嬉しかった。 家に帰ってからもニヤニヤが止まらない。 もしかしたら、友達ができるんじゃないか?と思うからだ。
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