1人が本棚に入れています
本棚に追加
次の日
今日はいつもと違って話す事が多くなった。
これは優君のおかげ。
私が窓の外を見てるとみんなの輪に連れてくからだ。
優君には感謝をしないと。
あとでアリガトウって言わなくては。
だけどいざとなると、恥ずかしいや…。
でも、実愛は話しかけた。
「優君」
「何?これからは君付けじゃなくて、普通に優って呼べよ。君付けって慣れてないしさ。」
「うん。」
「で、何?」
「あ、…。や、やっぱりいいや。」
やっぱり恥ずかくて言えない…。
お礼を言うのは親や、先生以外初めてだから。
こういう時、みんなのように言えたらな。
みんなはどうやって謝るんだろう?
「優!サンキューな」
いや、これは明るすぎかな。
「優、ありがとう…。」
よし、これでイイ!
次の放課
私は優に話しかけた。
「優!」
「何?」
「前、みんなの輪にいれてくれて…、その… サンキューな!」
しまった!普通にありがとうでいくつもりだったのに…
「こっちも感謝してるよ。普通にしゃべってくれたから。」
その笑顔に、私は顔が赤くなって、いつもと違う気持ちになった…。
最初のコメントを投稿しよう!