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この良くアニメに登場する戦闘中の長い思考では、主人公補正で一瞬が超絶的に長くなるのが定番なのだ。
でもそれでは生きるか死ぬか必死のゴブリンさんに失礼なので平等に取り扱う事にします。
ナイフが刺さって思わず、視線を腹部に集中して数秒思考中の彼に敵が矢じりを持って向かって突き刺してきた。
『嘘っ!!!』
思わず口に出してしまった彼、それにたいしてゴブリンは意外に冷静です。
レベル3の犬との戦闘のあと連戦でダメージがあるにも関わらず戦い慣れてるようで、伊達にレベル5ではありません。
彼は矢じりを躱そうと行動しますが、ゴブリンの身長は150cm程度で胸頭位置では無く腹部近辺を狙ってきます。
彼の身長は185cmなので明らかに動かない的になってます。
痛みと補正無し思考中に障害物を回り込こまれたのに気が付かづ。
時間にしてわずか数秒後、距離にして1.5m程度の場所から突き出されたそれは胸下の腹部辺りに突き刺さる。
咄嗟に上半身を引いたが支点になる脚腰はほとんど動いていない為完全に突き刺さったのだ!
『うあああ!!ぎゃーっっいっでー!!んvにおえrwjゴフッ。』
涙をながしながら横にうずくまる。
流石に腹部近辺に2発もねじ込まれて動けないようです。
今の彼の耐久度17ではレベル5ゴブリンのSTRを相殺することができません。
ちなみにゴブリンのSTRは25、ダガー鉄属性はSTR+30、ゴブリンが25の力で30の物体を飛ばした際に生じた回転力やらが複雑に絡み合い、結果60ダメの攻撃力を作りだす。
それを耐久17の裸で相殺した結果が43ダメなのだか彼はまだ知らない。
裸ですから…魔法加護の防具もないし弱い魔物といえどレベル1とレベル5の開きに加え装備の違い戦闘経験の違いがあるのだからこの結果は当たり前だ。
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・self
HP:46/100
MP:4/200
・対象1
ゴブリン種
HP:ダメージ中以下
MP:不明
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刺さる瞬間に後ろに上体を引いたからあまり深く刺さらなかったようだが…彼が蹲(うずくまる)っている背中にゴブリンが飛びかかる!
手には別の矢じりが握られている。
戦闘中に蹲ってももちろん良いことはありませんゴブリンも必死です。
畳み掛けるような攻撃に飲まれ思考することもできない彼の背中左側面に激痛を伴い矢じりが突き刺さる…
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