◆ユーマッチは静かに眠る。

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《明日からの任務を万全にする為に、早めに切り上げてしまおう。》 拠点数百メートル以内にはこの辺の魔物は絶対に近づかない為、【ユーマッチ】は700m程度の単独狩り指定範囲ギリギリの位置を円を作るように移動し始めた。 《ん??!!気配は無いが割と遠くで鳴き声が聞こえる。範囲のかなり外側だな……》 しばらく悩んだが早めに狩りを切り上げたい【ユーマッチ】は範囲を無視して獲物を仕留めに行く。 50mも移動しないうちに魔獣の姿を捉えた。 《おっ!!!数匹居る。こちら側が風下…どうやら食べるのに集中してるみたいで、気が付かれてないな… 高レベルではないな…ステータス開示を使うと察知されるかもしれない…一気に決めるか。》 【ユーマッチ】は狩りの名人でもあり、まず気が付いて居ない魔獣ごときに躱せる攻撃ではない。 この辺の魔獣のレベルは雰囲気で何となくわかる、高レベルになると体格や風格、姿形が異なってくるからだ。 徐々に間合いを詰め一気に弓を続けざまに連射した。 とても速い!!!弓スキルは相当な技量だろう。 飛出しは矢は魔獣達の頭や腹部に刺さり。 最初の攻撃で一体は即死させたようだ。 続けざまに矢が放たれ、攻撃を受け一瞬ひるんだ魔獣達が身構えた瞬間に再度突き刺さる。 【ユーマッチ】は魔獣が絶命するのを遠目で確認できるまで矢を放ち続けた。 なぜなら接近され過ぎたりする場合、あの数にこの広い空間で囲まれたら仲間に助けを求められない今は対抗する術が無いからだ。 一対一の接近戦ではまず怪我はするが負けないが、一体を相手にしている間に間違いなく複数に噛みつかれて一瞬で終わるだろう。 囲まれた場合は魔石の魔法を解除して麻痺させれば良いだけだが、一度しか使えない上に再度他の魔獣に囲まれる危険がある。 そのための狩り指定範囲だ。 万が一囲まれても木に登り仲間に連絡すればいいのだから。
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