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死骸に近づきつつも微警戒を怠らずに駆け寄る【ユーマッチ】は即座に洞窟らしい小さな穴からの魔獣の声を聞きつけ、即座に獲物を一か所に集めながら情報収集する。
《どうやら、大ネズミを集団で狩りしていたようだな?
ウルフの群れはそんなに大きくないから、せいぜい鳴き声の感じと気配で後2~3匹ていどか?
念の為洞窟の中を確認してみるか。
細い空間なら弓の狙いはまず外れない。
こんなに一人で狩りをしたらまず驚かれるだろなww。》
【ユーマッチ】はそう判断し暗い洞窟の中を確認する。
《幅は1m位の横幅だな、壁面は凸凹だな自然洞だな。
余り遠く迄は見えないが魔獣が何匹か居るな。
よそう通り狭い範囲の直線だから。
入口付近から狙い撃ち出来るしいざとなれば一旦出て木に登り狙い撃てば良いか。》
本来の【ユーマッチ】なら単独で洞窟に入るような事はせず。
むしろ近くの木の上に待機し気長に獲物が出てくるのを待って狙い撃つが。
この時は仲間に早く自慢したい慢心が芽生えていた。
獲物の数を特定出来、なおかつ自分が好条件で狩りを出来る状態にある事で油断してしまったのだ。
まさか入り口が塞がれるなと彼は夢にも思わないのだから…
そう彼【ユーマッチ】はゴブリンシーカーに昇進したばかりのゴブリンなのだ。
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