■器用貧乏の夜明け

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詳しい詳細はコアインストール情報より確認とある。 《んーダンジョン創造か………なんで? この簡易ルールはほんとに必要最低限の説明だけど、要するにこのまま何もしなければ=餓死。 コアのインストールをすれば餓死しても復活できるが何もしなければ適当に入り口が出来、コアを破壊される可能性が高くなり死亡しますよーーーーと説明? いや脅迫してるのか? でもコア説明の所には飴の様な不老や病死免除の文面メリットもある、釣り的説明文やね!!! 想像するに必然的に外界の何かと争いがあることを示唆している。 事前に説明って有るけども?記憶消去したんじゃ説明のいみなくないか?》 と色々考え始めたら記載のとおり異様に記憶に違和感がある事に彼は気が付いた。 『まずは名前が思い出せない…。』 《自分の事が霞に掛ったように記憶を探ることができない。 ダンジョン創造、作成?なんか最近聞いたような聞かなかった様なモヤモヤ感があるな…。 自分史的な物は何一つ思い出せない。》 違和感があるが複数を並列的に考えるのが苦手な彼の出した結論は………… ある意味お得意の思考放棄。 『めんどくせっ!!!』 《考えてもしかたない、ダメなもんはダメなんだから現状に沿って行動してみるか。》 どうやら性格や自身の以前の生活に強く密着している己を再認識するような記憶以外の知識はしっかりとあるようだ。 何故かこの状況にワクワクして楽しんでいる様な彼。 いや実際無くした記憶で望んでいた事なのかもしれない… 《この水晶がコアだろうな?》 何の気なしにそれに触れる………
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