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その他の亜人種は力も知識も強く、さらう事はおろかプライドも高く保母利用するのは無理なのが理由だ。
また種族ﾗﾝｸが高位になればなるほど個体の強さが増すほどに繁殖力は著しく低下する事にも問題がある。
ｺﾞﾌﾞﾘﾝロードが子をなすのは低位のｺﾞﾌﾞﾘﾝとでは万に一つも無いのと、長期の妊娠出産計画に協力してくれる高位の亜人種は皆無である。
一番可能性が高いのはﾋｭｰﾏﾝ種をさらい、中位のｺﾞﾌﾞﾘﾝを生ませその個体とさらにﾋｭｰﾏﾝ種を掛け合わせる事だった。
【ｺﾞﾌﾞﾘﾝｼｰｶｰ】の仕事は主にﾋｭｰﾏﾝ種族町や都市への潜入や情報調達、ﾋｭｰﾏﾝ種の知識や道具の収集と幅が広い。
囮襲撃の情報操作や襲撃期間の調整その状況でのﾋｭｰﾏﾝ種の行動を報告する事で、各村や町の襲撃成功と被害を最小限に抑える事に成功しているのだ。
その活動を出来るのが知識もそこそこ高く魔法は使えなくても、訓練によりｽｷﾙ【ｽﾃｰﾀｽ開示】【変装】や人語の取得ができた【ﾕｰﾏｯﾁ】の様な者達で、かなりの危険を伴う任務だけにその人選は大抜擢と言えた。
【ﾕｰﾏｯﾁ】は慎重に洞窟内に侵入し歩を進め対象を見定めると、弓を構えて狙いをつけた。
洞窟内へは最初の角を曲がり2m程侵入しており、獲物までの距離は12～15m程だ。
既に獲物はｺﾁﾗの気配に気が付いており。
威嚇しながら走って来ていた。
『ｸﾞｳｳｳ…ｱｱｱｩ!!!!!』
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