■器用貧乏の夜明け

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『マスター候補認証インストール開始します』 頭の中に機械音がする。 突如訪れる激痛頭が割れる様に痛い… ズキン、ズキン 体も動かす事ができない程痙攣し激しい痛みに襲われる。 ドグッ、ドグッ 体がボコボコうねっている…肉が盛り上がり凹み連続的に流動する。 脚の大きさも太さも異常だった。 突如…バシッっと指が弾け飛び腕が盛り上がり亀裂が走り始めた… 傷は見る見る内に再生している。 体全体を凄い速さで破壊と再生が繰り返される。 《AKIRAの鉄夫みたいになるか? あっ!!!~うっっっっ、大友先先助けて…》 彼は大友先生の作品の大ファンだが、死にかけてるのに崇拝するとは本物のファンなんだろう。 床の上をのたうちまわり全身から出血している。 視界にうつる床は真っ赤に染め上げられている。 それを認識し、なおも言葉に鳴らない叫びと唸り。 もはや声帯が潰れたのか声も出ない。 しばらくもがき苦しんで俺は意識を無くした……。 『マスター候補死亡確認 15分23秒間抵抗確認 ステータス修正 ダンジョンマスター生成開始』
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