出会い

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それは忘れもしない満月の夜だった。嘘だけど。実は満月かどうかなんて覚えていないけど。いつものように机に向かい、帳面と睨めっこしては飽きたなーと思ってサボっていた頃。 あ、ちなみに俺は日本のある商人相手にうちの国と貿易の橋渡しみたいな仕事をやっているんだが。 バタバタ人の歩く音と怒鳴り声が聞こえたかと思うと障子がバン!と開いた。静寂を愛する日本人には珍しいことだ。(本当に静寂を愛しているのかは知らない)
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