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「忍者ってどうやって雇うのかナー?」
うーんと首をひねりながら呟く。
「さあ...私は存じませんねえ...」
女中さんは困り顔でお茶を出してくれマス。
「四郎さんはなにかご存じではありませんの?」
女中さんが大柄な男に尋ねまシタ。
「旦那...まさかあの女を雇うつもりじゃ...」
うちの男どもの頭である四郎さんが渋り顔デス。
「四郎さん、もう諦めなさいな。恋なんてそんなものですよ」
さすがレディよくわかってマス!
「しかしなあ...」
「あらあら、まったく男の方は頭が固いんだから」
「そうだそうダー」
ぶーぶー僕もヤジをいれマス。
「俺たちはあんたの命を守るために雇われてるんですよ!」
「oh...」
叱られマシタ。
日本人とても義理堅い。ちょっと反省しまシタ。
「でもー好きなんだモーンあの子をお嫁さんにするって決めたんだモーン」
「情けないこえを出すな!泣くな!」
はーと四郎さんがため息をつきマス。雇い主に向かってその言葉使いはどうなのでしょう...。
「忍者の雇い方は俺も知りません。しかし、旦那みたいな金持ちの商人なら忍者やとってる人けっこういるんじゃないですか?」
「うーん...蛇の道は蛇かー...」
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