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デート
ある日。
やはり例の如く彼女がきていた。超超珍しく俺は仕事を終えていた。
なぜなら...
「ねえ、香織。デートしよう!」
俺はにこにこと手を彼女に差し伸ばした。彼女はやっぱりその手をとってはくれなかったけど。
無理矢理、彼女の手をとってつないだ。恋人つなぎ...はさすがにできなかった。
日本の城下町。wabisabiを感じられる俺の好きなところ。
彼女にとってはなんでもないことかもしれないけど、他に行くとこもないのでやっぱりここに行くことになる。
お天道さまもいい感じに照ってなくてよろしい。つまりは曇り。
行きたいとこを尋ねても彼女はやっぱりなにも言わないので、結局、俺の散歩道になる。
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