黒歴史ハッジマッルヨー☆

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彼の背後から音もなく“何か”が飛来する。 彼は後ろを見ずにその“何か”を弾きとばす。 すると、其を皮切りに四方八方から“何か”が飛来する。 しかし、彼は表情一つ変えずに次々と弾きとばしてゆく。 彼は、なんの気も無しに街灯見た。 その街灯に照らされた物体を見て、彼の顔がにやける。 まるで、「本気を出していいんだな?」とでも言いたげに。 街灯の下に飛ばされた物体は、手裏剣だった。 今の時代、本物の手裏剣を所持し、尚且つ的確に狙った所に当てる訓練を受けた者など闇の世界に生きる者ぐらいだろう。 と、次の瞬間、彼は走り出した。 一瞬手裏剣が途絶えるが、直ぐに手裏剣が飛び始める。 暫くの間、彼は走り続けた。 一見すると逃げているようにしか見えないが彼の思惑は別にあった。 襲撃者は直ぐに、彼がしたかった事を思い知る事になる。
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