No.1 始まりは突然で。

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初めて、だった。 人から何かを褒められたのも、 本物の笑みで笑いかけてもらったのも。 ……嬉しい。 僕は思いきって言葉を発する。 「あ、の……貴方の名前、聞いても良いですか…?」 「勿論。俺は2年の三木 泰斗、お前は?」 「1年の梶浦…玲央、です。」 「レオ、か。よろしくな、後輩くん?」 手を差し伸べられる。 (三木、先輩…か……) 僕はその手を強く握り返した。
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