No.1 始まりは突然で。

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あまりの校門の大きさに、改めて溜息がでる。 「僕、とんでもなく場違いかも…」 しばらくその場に立ち尽くしていると、不意に後方から声がした。 「お前、そこで何してるの?」 声のした方に振り向くと、見覚えのない人が立っていた。 (誰…?) 「おい、聞いてるのか?」 相手は伏せていた顔を覗き込むように腰を屈める。 そして、僕の目をじっと見つめてきた。 ―――僕は息を飲む。 だって、覗き込んできた相手の目が………"アイツ"にそっくりだったから。
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