最悪の日々

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「おかえり~ お腹減ったし、早くご飯にしようよ 待ってたんだよ」 僕の空腹は、もう限界 「悪い悪い 珍しい果物も見付けてな 夢中になってたら、暗くなってた」 そう言って、手を洗い笑いながら席につく 母さんは、いつも父さんが帰ってくるタイミングを計った様に 焼き上がったばかりのパンと 温かいスープ、湯気の上がる肉を出してくれた 「もうすぐコゥも15歳だな」 食事が終わると父さんが、ぼそっと言う 「何歳になっても 能無しは、能無しだよ」 愚痴っぽく言ってしまった 父さんも母さんも悲しませてしまうのに
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