初めての朝

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ふわふわの布団を ガバッと勢いよく 頭から被って… 夏目さんを見つめた… じっとしばらく見つめた。 何の反応もありません。 寝てる?… さらに、さらに見つめるが… 反応無し。 ですよねぇ… またまた、身の置き場に困り、もとの位置に今度は、静かに戻った。 心が叫ぶ。 誰か僕の最大限の勇気を返して下さい。 もう無理です。 羊は、眠ります。 それから僕は、ほんの少しの間、モヤモヤした気持ちをどうにか、押し殺してるうちに、うとうとしたみたいだ。 ふと気が付いたら なんと!僕の頬に キスをしてくれていた。 これは、事故ですか? ドッキリですか? 夏目さんは、目を綴じて僕の腕の中に収まり… そして今日は、ありがとうって言ってくれた。 起きてたんだね。 やったぞぉ そして僕は、ドキドキしすぎて息ができなくなった。 今夜は、一体僕に何が起きているんだ? 奇跡だ!
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