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俊「にの………みやぁ!!!!」
安藤はそう言ってまたナイフを振り回し出した
静「ニノ!避けろ!!」
翔「ちぃ!!」
俺は前を向きながら後ろにジャンプした
もちろん、夕紀の手を引いたまま下がったのだが
夕紀の意識がまだしっかり戻っていないため、繋いでいた手はスルリと離れてしまった
翔「しまった、夕紀が!!」
俊「………」
倒れそうになる夕紀を安藤は掴んで、夕紀の首にナイフを突き立てた
翔「あ、安藤ぉ!!やめろ!!!」
静「柏葉!!」
拓「柏葉ちゃん!!!」
優「夕紀!!」
チラッと優香を見ると、優香はすでに解放されていたので
俺は再び夕紀のいる方を見た
俊「1人でも妙な真似をしたら夕紀を殺す!!
全員動くなぁ!!!」
安藤は声を張り上げ俺たちに言った
翔「安藤!!頼む、夕紀に手は出さないでくれ!!!」
俺の今の感情は安藤への怒りよりも
もしも夕紀に何かあったらと思う不安の気持ちでいっぱいだった
そんな俺を見て、安藤は主導権を握ったことを自覚したのか
不敵な笑みを浮かべて言った
俊「じゃあ二宮君……
まずは土下座してもらおうか(笑)」
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