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翔「…………」
俺は右肩の傷を左手で抑えながら、工場の床に膝をついた
静「に、ニノ……」
俊「ふふ、早く土下座しろよ!さぁ!!」
俺は歯をくいしばりながら、土下座をした
翔「夕紀を………解放してください」
優「翔………」
俊「ふっ……だめだね(笑)」
安藤はそう言って、またポケットから新しいナイフを取り出し
俺の近くに投げた
俊「夕紀を返してほしければ……右足をそれで切れ」
優拓静「!!!!」
俊「そうすれば返してやるし、お前たちから手を引こう……」
翔「………」
俺はゆっくり立ち上がり、ナイフを拾った
拓「ニノ!やめろ!!」
静「そうだ!やめろニノ!!
あいつがその約束を守る保証はないんだぞ!!?」
拓や静が俺に何かを言っていたが、今の俺の耳には入ってこなかった
翔(守らなきゃ……
夕紀を守らなきゃ……
夕紀を……夕紀を………マモラナキャ)
俺はそう言ってナイフを持っている手を上げた
優「翔ぉ!やめてぇーー!!!」
ビシャアァッ!!!!!!!
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