397人が本棚に入れています
本棚に追加
それから2日が経ち
いよいよ私は今日の午後、東京に帰ることになった
今日は土曜日なので、学校には行かないが
翔たちバスケ部は部活があるらしい
全国大会の予選がもうそろそろ始まるとのことらしいので、翔はかなり気合いが入っている
足も今日完治して、練習にも参加するらしい
優「でも最後くらいは会いたかったなぁ……
結局、何も出来ないままだったし」
私はそう言って、気を紛らわせるために散歩することにした
優母「ちゃんと午後には帰ってくるのよ?
新幹線の切符取っちゃったんだから」
優「うん、分かった………」
私は一言だけ言って家を出た
優「何か不思議と懐かしい気がするなぁ……
いっつも翔と一緒にこの道を登下校したし、手を繋いだり
おんぶしてもらったり………」
私は翔との思い出を呟いているだけで、涙が出そうになったので考えるのをやめた
そんな中、ふと顔を上げるとそこには翔といっつもいた公園があった
優「………翔」
私は無意識のうちに公園の中に入っていった
ベンチに座り、何をするでもなくぼぉーっと景色を眺めていた
優「雲になりたい………」
空を見ながらそう言うと……
翔「なれる訳ねぇだろ(笑)」
最初のコメントを投稿しよう!