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涼「スーー、スーー…」
私の隣には疲れて寝ている涼介がいる
そんな涼介に布団を被せて、私は床に置いてある下着や服を着て部屋に戻った
机の上には前のケータイと今のケータイ2つが置いてあった
私は今のケータイを手に取り、アドレスを変え
翔たちの番号を全て着信拒否にした
そうして今のケータイを机の上に戻し、今度は前のケータイを手に取った
そのケータイに付いていた翔とのペアストラップをはずし、ゴミ箱に捨てた
もちろん、裏側に貼ってあった翔とのプリクラもはがして捨てた
優「結局、だめだったよ翔……」
私は窓から夜空を眺めながらそう呟いた
私には出来ないんだ……
普通に人を好きになって、普通にその好きになった人と付き合って
結婚して、幸せな家庭を築くことなんて……
でもこれでいいんだ……
これは私、大森 優香にしか出来ないこと
私が頑張ればたくさんの人を幸せに出来るんだ
だから、もう全てを捨てる……
今までありがとう
明日香、夕紀、麻由、結衣、遥、拓君、静君、陸君、章司君
そして、私が唯一愛した人……
翔、今までありがとう
さようなら
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