~止まった風~

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翔「そろそろ寝よっか!」 夕「うん、そうだね(笑)」 私は翔と一緒に寝室に布団を2つ敷いた 少しだけ間を空けて…… 翔「じゃあ、電気消すよ?」 夕「うん、お願い……」 私がそう言うと翔は電気を消して自分の布団に入った 夕(やっぱり近くじゃないと翔の顔見れないなぁ……) 私は体を翔の方に向けながらそう思っていた 翔「夕紀……」 翔が私の名前を呼んだ 夕「えっ、なに?」 翔「……怖くなったら来てもいいからな」 そう言って翔は私がいる方じゃない方に体を向けた 夕「翔………」 寝る時でさえも、私に気を遣ってくれている翔の背中は本当にかっこよく見えた 夕「……い、いいの?そっちに行っても………」 翔「………おう」 翔がそう言ってくれたので、私は翔の布団の中に入った 夕「翔、もう1つお願いが……」 翔「ん?もう1つ?」 不思議そうに聞く翔 夕(こんな状態で言ってもいいのかな…… でも言いたいし……よし!頑張れ私!!) 私はそう決意をして、小さい声で翔に言った 夕「前みたいに…… …抱きしめられながら寝たい…………」
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