~止まった風~

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翔「………」 翔は黙ったまま動かなかった 夕(や、やっぱりだめだったか……) 私はそう思いながらも、仕方ないと自分に言い聞かせ目を閉じた 翔「……ったく、今日だけだぞ」 翔はそう言ってこちらを向き、私を抱きしめてくれた 翔「これでいいか?」 夕「う、うん////////////(恥)」 私は翔の胸あたりの所の服を両手で強く掴んだ 翔「何か久しぶりだな、こうして寝るの……」 夕「確かに……そうだね(笑)」 私は微笑みながら翔に返事をすると 翔も笑いながら片方の手で私の頭をゆっくりなでてくれた 夕「今日はありがとね、翔」 翔「何言ってんだよ? あいつがまたいなくなるまではずっと一緒にいてやるよ」 翔は珍しく強い口調で言った 夕(いなくなるまで……か) 私はそう思いながら、またちょっとだけ翔に近づいた 翔「それに助けられたのは夕紀だけじゃないよ(笑)」 夕「えっ?」 私は顔を上げ、間近にある翔の顔を見る 翔「夕紀のおかげで、また笑顔になれた…… ありがとう(笑)」 夕「翔……どういたしまして!!(笑)」 私がそう言うと、翔は『おやすみ』と呟いて目を閉じた 私も明日の学校に備えて寝なくてはと思いながらも、今の状態が嬉しくて全く寝つけなかった 夕「翔…やっぱり私は……」
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