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翔「………………全く」
チラッ
俺が後ろを振り向くと、ササッと隠れる美桜ちゃんと奈美ちゃんと月花ちゃん
翔(なぜ俺をつけるんだよ……
俺、このまま帰るだけだぞ?)
そんなことを思いながら、俺は前を歩いていた
ジャリジャリジャリ
つけるにしては大雑把過ぎる……
後ろから足音が普通に聞こえてくる
翔「…………もーーう!!どうしたのさ!!」
俺はそう言いながら再び後ろを振り向いた
奈「キャッ!」
奈美ちゃんは急に俺が振り向いたのにびっくりしたのか、転んでしまった
美「も~う!奈美のドジーー!」
月「まぁまぁ、楽しかったんだからいいじゃん♪」
奈「いったぁ~……」
奈美ちゃんは左足の膝を抑えているので、見てみると少しだが血が出ていた
翔「大丈夫?絆創膏持ってるから治療してあげるね(笑)」
俺はティッシュで血を拭いてから、絆創膏を貼った
奈「あ、ありがとうございます/////////」
月「にゃは、奈美赤くなってる~(笑)」
美「むぅ~!翔先輩、私にも治療して下さい!!」
美桜ちゃんは怪我してないのに俺の肩を揺らしながら甘えてきた
この時、不意にも栞のことを思い出してしまった
栞がいたら、きっと美桜ちゃんみたいに俺に甘えてきただろう
例え……父親が違っても…………栞なら…………
ポツリ、ポツリ……
奈「……ニノ先輩?」
俺は意識をしていないうちに涙を流してしまった
翔「…………ごめん、じゃあ俺はこれで」
俺はそう言って走って家まで帰った
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