~孤独と絶望の中の真実~

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翔「……どういうことですか!!」 俺はバンとテーブルを叩いて警察の人たちに言った 会議室には篠崎先生と校長先生もいてくれた 翔「納得が出来る理由を説明してください!」 俺がそう言うと、警察の方が腕を組みながら言った 警1「今日の深夜3時頃、桜中央地区の桜川付近で 工藤さんが遺体で発見されたんだ 死亡推定時刻は昨日の午後の6時 胸に何ヵ所も刺された跡があったが、ナイフなどは発見されなかった だが、これを見たんだ」 そう言って、警察の人は袋に入っているケータイをテーブルの上に出した 警2「これは工藤さんのケータイで、履歴などを調べてもらったら 君のお母さんと死亡推定時刻の30分前に通話していることが分かったんだ」 警3「だから、君に問いたい…… 君のお母さんは昨日の午後の6時頃、何をしていたかを」 翔「……俺の母を疑ってるんですか?」 俺は下を向きながら続けた 翔「昨日のことは俺にも分かりません ただ、俺は昨日帰った後すぐに寝てしまい 朝まで寝ていましたから……」 警1「……我々は先ほど、君のお母さんを訪ねたんだが留守だったんだ だから君がそんな曖昧なことしか言わないと困るんだよね」
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