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優「えっ……?」
夕(翔…………)
翔はゆっくり顔を上げた
その顔には以前の翔の面影などは、一切見えなかった
翔「条件証拠は揃ってる!
どんな関係があったか変わらないが、明らかに母さんには死んだ奴を恨む理由があった!
それに死亡推定時刻のアリバイは母さんにはないし、母さんが俺に淹れた飲み物には睡眠薬が検出されたんだ!!
どう考えても1番可能性が高いのは母さんなんだ!!
それを知りもしないで…………
ベラベラと「ばーか」
ゴツン!!
翔の言葉を遮りながら、誰かが翔の頭を叩いた
翔「…………静」
静「他のクラスにも筒抜けだ、もっとも5組はハワイ旅行中でいないがな……」
静君はガシッと翔の両肩を掴んで言った
静「よく聞け……
お前のお母さんが人を殺したかどうかはまだ誰にも分からない
本当に殺した可能性だってあるだろう
でもな……殺していない可能性だってある
それはさっきニノが言った通り可能性としては低いかもしれないが、少しでもお前のお母さんを信じてるなら……見つけるしかないだろう!
ニノ自身が……ニノのお母さんが無実だと言う証拠を!!」
翔「…………」
黙っている翔に麻由は続けた
麻「ここに、ニノ君のお母さんを疑ってる人は誰もいないよ?
だからこそ、ニノ君を励ましてくれたんでしょ?
ニノ君が信じないで……どうするの?」
翔「麻由…………ありがとう
みんな……ごめん!!!」
翔は深く頭を下げた
翔「俺……見つけてみせる、母さんが無実だと言う証拠を……絶対!」
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