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翔「とは言ったものの……」
俺は屋上で夕紀と話していた
母さんのことについて……
翔「どう考えてもなぁ……」
夕「ねぇ、翔……1つだけ聞いていい?」
夕紀がそう言うので俺は頭を縦に振った
夕「お母さんのことだけで悩んでるの?」
翔「…………えっ?」
夕紀の問いに不意にもドキッとしてしまった
夕「私には何か……他にも悩んでいることがあるように思えるの……」
翔「夕紀………」
この時、さすが夕紀だと思ったが
どうしてだ夕紀だとも思った
何で分かってしまうんだ……
分かってほしくないことまで……
翔「これは……誰にも言わないって誓える?」
俺が夕紀を見ながらそう言うと、夕紀はコクリと頷いた
翔「夕紀……あの………
栞は母さんと……亡くなった工藤さんとの間に産まれた子どもなのかもしれない………」
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