~孤独と絶望の中の真実~

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夕「…………嘘でしょ?」 信じられないと言った夕紀の表情 翔「……本当だよ」 俺はそう言って、手を握りしめることしか出来なかった 翔「母さんは違うって言ってたけど……そう考えれば話がまとまる まとまるって言っても最悪な方にだけど……」 俺は髪をクシャクシャとしながら言った 夕「…………翔」 夕紀が俺を呼ぶので俺は顔を上げた……その瞬間 夕「えい!」 ムギュ 夕紀は俺の頬を両手で掴んだ 翔「………」 夕「翔……私が言っても、どうせ他人がって思うかもしれないけど 栞ちゃんは翔のたった1人の妹だよ? 例え父親が違っていても、2人が兄妹だってことに変わりはない 栞ちゃんは……少なくともそう思ってるんじゃないかな(笑)」 翔「夕紀…… ……そうだよね、栞は俺の妹だよな!」 また夕紀のおかげで心が晴れた 夕紀はニコッと笑い、空を見上げる この時俺は思った 絶対夕紀を……幸せにしようと
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