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プルルルル、プルルルル、プルルルル、
「ただいま電話に出ることが出来ませパタン
私はケータイを閉じ、机の上に置いた
これでいったい何日目だろう
何回電話しただろう
どうして出てくれないんだろう
知っている人がいるなら誰でもいいから教えてほしい
優「翔………」
コンコン
私がそう呟いた後に誰かがドアをノックしてきた
まぁ、誰がノックしてきたのかは分かっているが……
優「なに……涼介」
私がそう言うと
今、東京で一緒に会社について勉強している片山 涼介が入ってきた
涼「いや、俺は今仕事が終わったからな
優香の顔見に来たんだよ(笑)」
涼介はスーツのネクタイを緩めながら言った
ちなみに私の家族と涼介の家族は同じ巨大な別荘に住んでいる
その中でも私と涼介の部屋は隣である
優「そっかぁ、お疲れ様……」
涼「…………なぁ」
涼介は俺の隣に置いてあったイスに座りながら続けた
涼「もう忘れたら?あんな奴のことなんて……」
優「………涼介には関係ないじゃん」
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