~止まった風~

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俺たちの所にやって来たのは、俺と同じバスケ部に所属している天野 陸 黒髪のウルフカットで天使のネックレスを付けている 夕「あっ、陸君おはよぉ(笑)」 陸「夕紀さん、2年生では一緒のクラスになれるといいね(笑)」 陸は俺と夕紀の間に入り、笑顔で続けた 陸「てゆーか、そろそろ『陸君』っての終わりにしようよ! 呼び捨てでいいからさ(笑)」 夕「う~ん、じゃあもう少し慣れたらそうする!!」 そう夕紀が言うと、少し落ち込んだような表情をした陸 翔「何でそんなに落ち込むんだよ?(笑)」 陸「だってさ…… こう言われたの32回目だぜ? いい加減呼び捨てで呼んでほしいんだよ…… 『陸君』だとなんか距離あるし………」ボソッ 夕紀に聞こえないような小さい声で言う陸 夕「えっ、何か言った?」 陸「ううん、何でもないよ! それより早く学校行こうぜ!!」 そう言い、少し速く前に出て歩き出す陸 夕「何か似てるよね、翔と陸君……」 翔「俺と陸が?」 不思議そうに夕紀に聞く俺 夕「うん……笑顔って言ったら変だけど、何か話してて安心するんだよね………」 そう言って陸に追いつくために小走りする夕紀 翔「安心………か」 俺もそう呟いて陸の所へ向かった
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