397人が本棚に入れています
本棚に追加
翔「優ごめん」
優「えっ?」
私が翔の方を向くと、翔はガタッと席を立ち
マイヒメさんの手を取って店を出た
優「翔……」
陽「優香ちゃん……ごめんね」
陽乃は私に謝ってきた
優「やめてよ……何で陽乃が謝るの?」
少し泣きそうな声をして私は言う
陽「だってニノ君が舞姫のこと連れていっちゃったからさ……」
優「……」
黙ったまま私はメロンソーダの残りを飲む
玄「嬢ちゃん……ニノ坊の彼女さんかい?」
優「……はい」
私はそう返事だけして下を向いていた
玄「ニノ坊は恋愛や女に対して不器用だからな
こうしなきゃって思ってたら、それを優先的にやっちまうのさ……
でもな」
おじちゃんはドンと私の前にまたメロンソーダを置いて続けた
玄「ひっさびさにニノ坊の顔を見たら、何かが違うって思ったがそれが今分かったわ
本気で守りたいって思う人がいるって……絶対その人を幸せにしてやるって目をしてやがったんだよ」
優「翔が……?」
私は少し泣きそうな目をしておじちゃんを見る
玄「ガキの頃のニノ坊はそんな目を持ってなかった
みんな仲良く……全員で楽しくってだけを考えてたんだ
だが今は前よりも良い目をしてやがる
嬢ちゃん……あんたがいるからじゃねぇかい?」
優「で、でも「信じなニノ坊を!!」
私の言葉を遮っておじちゃんは続けた
玄「それが……今嬢ちゃんに出来ることなんじゃないですかい?」
優「……そうですよね
分かりました!!(笑)」
私はニッと笑ってメロンソーダを一気に飲んだ
優(翔……信じてるからね)
最初のコメントを投稿しよう!