夢うつつ

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夢うつつ

紗裕は、ふかふかの寝具に入ると、 うとうとした。 枕元に気配を感じ、 着物を着た子ども達が、 紗裕を覗き込んでいた! ちょっと! あなた達、 何? ふふふ……あはは……。 子ども達が、紗裕の布団の周りを ぐるぐる回る。 紗裕は気を失った。 気がつくと、紗裕は昔の身なりをしていた。 かんじきに藁靴、 綿入れの着物。 簑に頭に雪ん子風藁の被り物。 昔の朝ドラで有名なおしんみたいな恰好だ! この格好は寒くってスキーウェアと違う! 「ほら、もたもたしねぇで、 歩け!」 「早いよ~(^_^;)」 「黙って歩け!」 恐っ! 紗裕は頷いて付いて行った。
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