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「………。」
少しだけだが、もしかしたらすごいレア物ではないかと期待していた自分は確かにいた。
しかし、その古い紙には期待した感じのエジプトの壁画のような、いかにもオカルト的な何かは一切描かれておらず、代わりにそこには描かれていたのは、大きな円とその円の円周に小さな楕円が等間隔で並んでいるだけだった。
当然、ため息ぐらい出る。親の贈り物に過度な期待はしないほうがいい。
「なんだこれ?」
離れて見ても奇妙な絵だったので、もういいかと、床に広げたその紙をしまおうと手を伸ばす。
が、次の瞬間……
凄まじい青白い光がその紙から発生し、一瞬でその光は部屋を包み込んだ。
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