魔王降臨!

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と、次の瞬間、彼女と俺がちょうど入る様な大きさの青い光を放つ円が広がった。そしてその円の円周上に、床から天井まで間にある物を関係なく巻き込みながら無理やり等間隔に青い炎の柱がいくつも燃え上がった。 (これは……さっきの紙に書いてあった模様? ) キスしたままの態勢だから横目で確認しただけだが、大きな円一つに、その円周上に並んだ等間隔の円、これはさっきこの少女が現れる原因になったであろうあの古い紙に書いてあった模様に酷似していた。だが、そう思った刹那、自分の口を通して何かが流れてくるのを感じた。 (なんだ!?……気持ち悪っ! ) 倒れた姿勢のまま、間瞬き一つせず、まったく動かない彼女から流れてくる“何か”の気持ち悪さにすぐ逃れたかったが、身体が動いてくれないため、俺はその感覚に耐えようと強く目をつむる。 周りに燃え上がっている青い炎からは熱さは感じない。 火柱の中に巻き込まれた周りの物も燃えているようには見えない。 だが、今はそんな事を確認するのが精一杯で、口から身体に流れてくる『何か』の気味悪さで頭が一杯だった。 少女は未だに糸の切れた人形のように、ピクリとも動かない。 こんな美少女とキスをしておいて気持ち悪いとは酷いが、本当に気持ち悪い。はたから見たら動けない美少女を押し倒してキスしてるように見えるのだろうか?……くそ……なんなんだよ……。
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